リンク: Japan Jyotish Society (JJS)
★ポリシー ~ 私たちの特徴・他との違い
①科学・実学としてのインド占星術を学んでいます。
バーラティーヤ・ヴィッディヤ・ーバワンでは、占星術を科学・実学として教育・研究しています。 私たちもできるならそれにならい、占星術を「占い(うらない)」としてではなく、「学問」として扱うことができるようになりたいと願っています。
②開運グッズの販促や特定団体への勧誘などに占星術を使うことには反対の立場にあります。
宝石や開運グッズなどの商品の販促や供儀(ヤッギャ)に誘う目的で占星術を使うことには反対の立場をとっています。
また、特定の団体やグループへの勧誘のために占星術を使うことに反対の立場にあります。
そして、安易に占星術グッズ(教材)を作成して販売することについては慎重でなければならず、へたをするとだれの利益にもならないばかりか、インド占星術の評判を地に落とす結果にもなりかねないと私たちは考えています。
③正統なインド占星術の習得に意を用いています。
何を正統なインド占星術とするかについては様々な議論があろうかと思います。
私たちはバーラティーヤ・ヴィッディヤー・バワンで教授されるインド占星術は数少ないインドの伝統(パランパラ)の系統に属する占星術であると見なし、その習得に集中しています。
もちろん将来的には日本独自のインド占星術が生まれてくるくらいでなければ、ほんとうにインド占星術を習得したとはいえません。
しかしその前に安易な道を選んで我流に陥ることのないよう、インド占星術以外の占術との併用・混用についてもできるだけ慎重を期すべきであろうと考えています。
また、日本のインド占星術はまだそのような独自性を発揮できるような段階にはないのではないかと考えています。
④インド占星術のスピリチュアルな側面を強調することには慎重の立場にあります。
インド占星術はヒンドゥー社会に深く根ざしており、ヒンドゥー教の知識がインド占星術の理解に役立つことは確かです。
しかしだからといって、インド占星術を学び実践するにあたり、ヒンドゥー教をあえて信仰する必要がないのはもちろんのこと、それに関する深い知識が必須であるとする立場を私たちはとりません。
また、インド占星術はスピリチュアルであるという見方が世間一般に流布されているようですが、ウパニシャッド等によると、そもそも占星術はパラ・ヴィッディア(スピリチュアルな知識)としてではなく、アパラ・ヴィッディア(実用的な知識)として教えられてきた経緯があります。
したがいまして、ほんらいヨーギーなどの行者といわれている人たちや宗教者が行うべきスピリチュアルなガイダンスを、一般人である私たちがインド占星術を使って行うことに対しても、慎重であるべきだと考えます。
⑤結論:誠意を持って占星術に取り組んでいます。
①~④までいろいろ書いてきましたが、ひとことでいえば「誠意をもって取り組む」につきるのだろうと思います。
ありていに言えば、
1)知ったふりをしない。
2)できるふりをしない。
3)やっているふりをしない。
という、当たり前のことを堅持しましょう、ということになろうかと思います。
そして、ひとことに凝縮するなら、「本気で占星術をプロモートする気があるのか?」、それとも「占星術を使って自分をプロモートしたいだけなのか?」ということにつきるのだろうと思います。