占星術ソフトを買うべきかどうか、悩ましい問題です。
1)どれも値段が高い、2)扱いがとっても難しそう、3)そもそも占星術のことがまだあまりよくわかっていないのに占星術ソフトなんて使いこなせるのだろうか、4)しかし、ちゃんとした占星術ソフトがないとホロスコープを集める気にあまりなれない、5)だから、いまひとつ勉強にも身が入らない…という悪循環に陥ってしまいます。
思い切って占星術ソフトを購入してみたら、
覚悟が決まった、
本腰を入れて占星術の勉強する気になった、
というはなしはよく聞きます。
しかし、購入したのはいいものの、
どうやって使ったらいいのかわからない、
まったく使わずにほったらかしになっている、
という残念なはなしもよく聞きます。
占星術ソフトの購入を検討されている方のために、
とくに私が代理店をしてるシュリ・ジョーティ・スターについて、
情報提供をいたします。
Sh.K.N.ラオは、長年 Parashara’s Light の旧バージョンParashara’s 2000 を用いて数万のホロスコープを作成してきました。つまり、Sh.K.N.ラオが所蔵する少なからぬホロスコープのデータベースは、Parashara’s 2000 に依拠して作られてきたことになります。そういうこともあって、Sh.K.N.ラオは他の占星術ソフトへの乗り換えはもちろんのこと、同じ占星術ソフトであっても異なるバージョン(Parashara’s Light Ver 7)に乗り換えることには慎重です。
ですから、Sh.K.N.ラオのクラスでも、もっぱら Parashara’s 2000 が基本ソフトとして使用されています。私も、リサーチのクラスではもっぱら Parashara’s 2000 を使っています。
しかし、じつはこの Parashara’s 2000 はあまり使い勝手がよくないうえに、日本の都市の緯度・経度があまり正確ではないという問題があります(どうもParashara’s Light Version 7になっても、この地図情報の不正確なところは、少なくとも日本に関しては、あまり改善されていないようです)。
ですので、普段わたしはここで紹介するシュリ・ジョーティ・スターを使っています。
Parashara’s Light 7 と Shri Jyoti Star v6 のどちらを購入したらいいんだろう?
とお迷いの方のために、ここで思い切って両者の比較を行ってみましょう。
簡単のため、計算の精度、地図情報の精度、見た目の美しさ、そして使いやすさの4項目について私の個人的な見解を述べてみます。
<計算の精度>ですが、これは引き分けとしました。
Parashara’s Light 7の場合、Sh.K.N.ラオがその旧バージョンを採用していること、そしてBVBの教官だったDrKSチャクラが制作会社GeoVisionに関与していることから、信頼性は高いと言えるでしょう。
それに対してShri Jyoti Star v6 の場合、2009年の時点では、私には不満がありました。分割図の一部、シャドバラの計算過程の一部、そして、ヴァラシャファラにバグを見つけ、制作者のアンドリューにメールで指摘をしたことがあります。それらのバグについては、いまは修正され、Shri Jyoti Star v6の計算精度については満足しています。もちろん、すべての出力について計算をチェックしたわけではありません。しかし、エラーの指摘に対する制作者アンドリュー・フォスの謙虚で素早い対応は、Shri Jyoti Star v6への信頼感に繋がっています。
ですので、計算精度については<引き分け>としました。
でも、Sthira Dasha がShri Jyoti Star v6でサポートされていないのは少々残念です。
<地図情報の精度>は、だんぜんShri Jyoti Star v6 の方が優れています。
Shri Jyoti Star v6 は、世界で最も精度の高いACS PC Atlasを採用しているので、市町村名を入力するとぴたっと同定します。
しかしParashara’s Light 7の場合はそうはいきません。インド国内の場合はそうでもないのですが、国によって市町村の緯度・経度の精度にムラがあるようです。
とくに日本の地図データはけっこうひどい。
たとえば、Yokohama (横浜)を入力すると、候補が5つも出てきます(下図参照)。しかし、日本には横浜は一つしかありません。
これは悩ましい問題です。市町村の入力のたびに、精度を確かめる必要があります。
Shri Jyoti Star v6 には、そういう問題はありません。
<見た目の良さ(美しさ)>は、感覚の問題ですし、好みもあります。
しかし見た目の美しさに関しては、おそらくより多くの人がShri Jyoti Star v6 よりも、Parashara’s Light 7の方を好むだろうと思います。
色遣い、文字フォント、全体的なまとまり感など、多くの点でそういえると思います。
<使いやすさ>については、Shri Jyoti Star v6 が多くの点でParashara’s Light 7に優れています。
Shri Jyoti Star v6は出力画面をほぼ自在に変更することができます。しかも、サクサク感があって操作性が高いので、変更することがおっくになりません。ですから、頻繁にデザイン変更を重ねていくなかで、自分に一番あった画面フォーマットを探していくことができます。
Parashara’s Light 7の場合は、出力画面が美しいぶんだけきっちりと作り込んであるので、ユーザーが好みに合わせて自由にデザインを変更することはできません。変更できる部分は限られており、しかも、やりかたがわかりにくいので、慣れるのに一苦労します。
使いやすさ、操作性の高さは、ただでさえ複雑で使いずらい占星術ソフトにどれだけ早く慣れることができるかという観点から重要な要素だと考えますが、その点に関しては、Shri Jyoti Star v6の方が優れていると思います。
というわけで、私的には、どちらのソフトも大差ありません。
どちらも持っているし、TPOによって使い分けたり、両方使ったりしています。
(本当は、Sh.K.N.ラオのようにひとつのソフトを使い続けるのが理想だとは思います…)
なので、どちらかを特に勧めたりしません。
以上の意見を参考にお考えください。
さて、ここからは Shri Jyoti Star v6 について書いていきます。
繰り返しますが、普段わたしはここで紹介するシュリ・ジョーティ・スターを使っています。
そして、ポールの勧めもあって、ずいぶん前からインド占星術ソフト、シュリ・ジョーティ・スター(Shri Jyoti Star Ver 7) の日本代理店をやらせて頂いています。
占星術ソフト シュリ・ジョーティス・ターの新規購入価格: 時価(定価$318 より4000円引き:$318 ─ 4000円)例:1ドル = 120円とすると、34,160円。1ドル = 125円とすると、35,750円。
SJSの購入者は、SJSのインストールから基本的な設定までのプロセスを収録したビデオ・ファイルをダウンロードして見ることができます。
これは、京都に住む私の友人のコンピュータに、私が東京から遠隔操作でSJSをインストールし、設定し、基本的な使い方を説明したときの模様jを録画したものです(日本語標準語+京都弁がすこし)。
このビデオを観ることで、比較的スムーズにSJSに慣れ親しむことができるようになると思います。
(↑掲載写真は、パンチャンガ、ラシ、ナヴァムシャを一度に眺めることができるムフルタのウインドウです。カーソルを移動させて日時を自在に変化させると、それにともなってチャートもパンチャンガもすべてが瞬時に描き変わるようになっており、驚くほど使いやすくなりました)
- 世界でも最も有名なインド占星術ソフトのひとつ、シュリ・ジョーティ・スターです。
- アメリカに住むイギリス人アンドリュー・フォスが25年以上の年月をかけて作った占星術ソフトの最高傑作だそうです。
- 欧米の有名なヴェーダ占星術家の多くが、このソフトを使用しているそうです。
- 複数の別々のホロスコープを同一画面で同時に見ることができます。ムフルタ、シナストリー、時刻修正、トランジット、コタチャクラなどの分析にたいへん便利です。
- 納 期: 入金確認後、数日でホームページからダウンロードしていただけます。
- バージョン6になって追加・拡張された機能は次の通りです。
- ムフルタ(エレクション)の支援機能: たいへん便利になりました。既存ソフトの中でも最高水準です。
- 複数チャートの表示: 一つの画面に、複数の異なるデータにもとづく複数のチャートを同時に出力することができます。数名分のチャートを同一画面に並べて見比べることができます。
- 自由自在のレイアウト: 画面のレイアウトは簡単かつ自由自在に変更できるようになりました。文字フォントも自在に変更できるようになり、より美しい出力が可能になりました。
- 各種の特殊なチャクラ: コタ・チャクラ、カーラ・チャクラなどのチャクラ図もサポートされます。
- 新ウインドウズ対応: Windows7にも対応しています。