なぜケリーがブッシュに勝てるのか?

ポールのニュースレター4月号から
ニュースレターの配信を始めて数ヶ月になりますが、政治のことを書く気にはなれませんでした。しかし大統領選挙がケリーとブッシュの間で戦われることがはっきりした今、どういうわけか突然二人のチャートを研究したくなりました。しかも今日(3月4日)はわたしの誕生日です。冗談ではありませんよ。そのお蔭で政治について書く元気が出たのですから。

ジョン・ケリー

ニュースレターの配信を始めて数ヶ月になりますが、政治のことを書く気にはなれませんでした。しかし大統領選挙がケリーとブッシュの間で戦われることがはっきりした今、どういうわけか突然二人のチャートを研究したくなりました。しかも今日(3月4日)はわたしの誕生日です。冗談ではありませんよ。そのお蔭で政治について書く元気が出たのですから。

ジョージ・ブッシュ

ブッシュには、ケリーのようなリーダーとしてのカリスマや知性がありません。(太陽が12室、ケートゥは5室、12室支配の水星は1室、8室支配の土星も1室に在住しています。)ブッシュは宗教的で道徳的です。(9室支配の木星は1室支配の月とコンジャンクトしています。)しかし、不誠実なところがあります。(火星は2室、8室支配の土星は水星とコンジャンクトしています。)ブッシュは幸運で、ほしい物を簡単に手にいれてきました。それは父親や友人をはじめとする周囲の人々の援助があったからです。(9室支配の木星は月とコンジャンクトしていますが、月は、3室支配の水星と星座交換しており、7室と11室の支配星は1室に在住し、ラーフは11室に在住して、欲望を表すカーマハウスがたいへん強いのがわかります。)

わたしの勘だと、ブッシュはケリーとのディベートで苦戦を強いられるでしょう。実際、その兆候はもう見えています。ケリーの方が、ブッシュと比べると言うことはっきりしていて、しかももの知りで知的です。まるで親子ほどの違いがあります。

ケリーのダシャーとトランジット

ケリーは2005年10月まで水星―水星期です。水星は、仕事全般に関して強力な惑星です。水星は2室の射手座に在住し、2室と5室を支配する木星が10室からアスペクトしています。水星は11室を支配して収穫をもたらし、世間に広く知れ渡るようになりますが、同時に8室はそれを否定します。ナヴァムシャでは、水星は9室の支配星でケンドラの7室に在住し、10室支配の金星からアスペクトされています。1室を支配する土星は、10室の天秤座で高揚してラージャヨーガを形成し、水星期に間違いなく地位と輝かしい経歴をもたらします。また、選挙期間は、木星が9室支配の月とラグナロードの火星にアスペクトし、幸運と民衆の支援、そして権力の座をもたらします。アンタラダシャーはラーフですが、ラーフは出生図では幸運の9室に在住し、ナヴァムシャでは成果の11室に在住しています。しかも11室に木星がアスペクトしています。権力の座に就くことを示すアスペクトがじゅうぶんたくさんそろっています。

ブッシュのダシャーとトランジット

ブッシュの場合、2006年5月16日まで土星―木星期にあります。選挙の時は土星―木星―水星期です。土星は7室と8室を支配しており、蟹座ラグナにとってはあまりよい惑星とは言えません。木星は、しかし9室を支配し、ラグナロードの月とコンジャンクトしています。木星期は全般的にたいへんよい時期であったといえます。幸運と広範な支援がありました。最悪なのは、今から11月の選挙にかけて、土星のトランジットがブッシュにとってはあまり良く作用しないことです。土星はまず7月中旬から太陽とコンジャンクトします。前回土星がコンジャンクトしたのは、2003年の秋でした。ブッシュは攻撃の的となり、支持率は低下しました。これが再現するのです。これはブッシュ陣営にとってはうれしいニュースではありません。選挙期間、トランジットの土星は出生図の土星とコンジャンクトします。しかもそれは土星期に起こります。選挙期間はサターン・リターンの時でもあります。8室の支配星が8室の支配星と1°以内にピッタリとコンジャンクトというのは、決して追い風とは言えません。

チャラ・ダシャーで見ると、ブッシュもケリーもたいへん強い時期にあることがわかります。しかしヴィムショッタリ・ダシャーとトランジットを見る限りでは、ケリーの方にぶ分があります。しかしケリーにとって明確な勝利というわけではありません。とくにブッシュが木星のサブダシャー期にあるので、強力で幸運な時期と言えます。木星は9室を支配し、ラグナロードの月とコンジャンクトしています。いずれにせよ、接戦になるでしょうし、ケリーがまた奇策で人気を博し、予想以上の支持を獲得することもあり得ます。ですから民主党がホワイトハウスに返り咲くだろうことは、じゅうぶん予想できます。